工事費「実質無料」の仕組みと注意点

最終更新:2026-07-05

光コラボの新規契約時には、屋内外の配線工事費用として一般的に20,000〜30,000円前後の工事費がかかります。多くのISPはこれを「工事費実質無料」というキャンペーンで打ち出していますが、文字通りの「無料」とは仕組みが異なります。

「無料」と「実質無料」は別物

例えばenひかりは「工事費無料(実質無料ではなく請求なし)」と明記しており、そもそも工事費自体が発生しません。一方でGMOとくとくBB光は「工事費実質無料(戸建て26,400円/マンション25,300円)」としており、これは工事費自体は発生した上で、後述の仕組みにより実質的な負担がゼロになる、という意味です。

「実質無料」の仕組み(分割相殺方式)

「実質無料」の多くは、次のような分割相殺方式で実現されています。

  1. 工事費(例:29,040円)を分割払いにする(例:23回払い、1回あたり約1,262円)
  2. 毎月の月額料金から、分割払いと同額を割引として差し引く
  3. 差し引きすると毎月の負担増減がゼロになり、結果的に「実質無料」となる

この方式の代表例がSo-net光で、「工事費実質無料(29,040円を1〜23ヶ月目の月額から分割割引)」と明記されています。楽々ひかり(工事費33,000円実質無料)、andline光SE(工事費22,000円・契約手数料4,378円実質0円)なども同様の方式です。

途中解約すると工事費の残債が一括請求される場合がある

分割相殺方式の「実質無料」は、工事費の分割払い自体は独立して継続している点に注意が必要です。相殺用の割引は「契約が続いていること」を条件に適用されるため、分割払いが完了する前(前述の例では23〜24ヶ月以内)に解約すると相殺用の割引が打ち切られ、工事費の残りの分割金額が一括で請求されるのが一般的な仕組みです。つまり「実質無料」のキャンペーンは、事実上、工事費の分割回数分の期間(多くは2年前後)は解約しづらくなる仕組みとセットになっていると考えた方がよいでしょう。契約期間・解約金については解約金・契約期間の基礎知識もあわせて確認してください。

分割払いのみで相殺されないケースもある

ISPによっては、工事費が「実質無料」ではなく、単に分割払いになっているだけのケースもあります。例えばイツキ光は「工事費は30回分割(月550〜660円)」としており、これを相殺する割引の明記は確認できていません。分割払いであっても割引で相殺されていなければ総支払額は工事費と変わらないため、「実質無料」という言葉が明記されているかどうかを必ず確認してください。

当サイト調査で確認した工事費の扱い(2026年7月時点)

ISP名工事費扱い
enひかり無料(そもそも請求なし)
GMOとくとくBB光戸建て26,400円/マンション25,300円実質無料(分割+同額割引)
So-net光29,040円実質無料(1〜23ヶ月目に分割割引)
楽々ひかり33,000円実質無料
andline光SE22,000円+契約手数料4,378円実質0円
おてがる光実質無料(12ヶ月継続が条件)
イツキ光30回分割(月550〜660円)。相殺の明記なし

金額・条件は変動するため、契約前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

契約前にチェックすべきポイント

  • 「無料」なのか「実質無料」なのかを見分ける
  • 実質無料の場合、相殺の対象期間(最低利用期間に相当)が何ヶ月かを確認する
  • 途中解約した場合に残債が一括請求されるか、その金額の目安を確認する

あわせて読みたい