光コラボの戸建てとマンションの料金差|順位が入れ替わる理由

最終更新: 2026-10-28

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同じISPでも、マンションタイプの月額料金は戸建てタイプより安く設定されています。当サイトが調査している光コラボ32ブランドでは例外なくマンションの方が安く、その差は月990円から2,200円です。理由は単純で、集合住宅では1本の回線設備を複数世帯で分け合えるため、1世帯あたりの設備コストが低く抑えられるからです。

ただし、この記事でお伝えしたいのは「マンションは安い」という結論ではありません。実際にマンションで契約するときに効いてくるのは次の3点です。①戸建てとの差額はブランドごとに2倍以上の開きがあり、戸建ての料金順位はマンションではそのまま通用しない、②同じ月額料金でも建物内の配線方式によって実際の速度が10倍以上変わる、③そもそも建物の設備によっては契約できないことがある。この3点を知らずに戸建て向けのランキングを見て決めると、選び方を間違えます。

具体的な数字を先に置きます。1Gbpsの戸建てとの差額は、月990円(タイガースネット光)から2,200円(ic-net光)まで開きがあり、32ブランド中16ブランドはちょうど1,100円です。差額が一律でないため、ic-net光は戸建てでは30位ですが、マンションでは8位になります(2026年10月時点、税込)。

工事費・事務手数料・解約金まで含めたマンションの支払総額は、NURO光・auひかりもまとめた光回線の支払総額比較(マンション)で比べられます。

マンションタイプが安いのは、1本の回線設備を複数世帯で分け合っているからです

光回線は、電柱等からマンション建物内に引き込んだ後、建物内のスプリッタ(分岐装置)で各戸に分配する構成が一般的です。集合住宅では1つの設備を複数世帯で共有できるため、1世帯あたりの設備コストが戸建てより低く抑えられます。この設備コストの差が、月額料金の差として反映されています。

当サイト掲載の1Gbps・32ブランドに、マンションの方が高いブランドはありません。ただし掲載外のブランドやプランでも同じとは限りません。

戸建てとの差額はブランドごとに990円から2,200円まで開きがあります

ここからが本題です。「マンションの方が安い」ことは共通していても、いくら安いのかはブランドごとに大きく異なります。当サイトの掲載データから代表的な12ブランドを抜き出すと、次の通りです(1Gbps、2026年10月時点、税込)。

ブランド戸建ての月額料金マンションの月額料金差額
タイガースネット光4,950円3,960円990円
GMOとくとくBB光4,818円3,773円1,045円
andline光SE4,600円3,500円1,100円
オトクナ光4,697円3,597円〜1,100円
@スマート光4,730円3,630円1,100円
So-net光(Mプラン)5,995円4,895円1,100円
AsahiNet光5,698円4,488円1,210円
ahamo光4,950円3,630円1,320円
ドコモ光5,720円4,400円1,320円
@T COMヒカリ5,830円4,400円1,430円
ソフトバンク光6,270円4,730円1,540円
ic-net光6,028円3,828円2,200円

差額が最も小さいタイガースネット光の990円と、最も大きいic-net光の2,200円では、開きが2倍以上あります。2年間に換算すると、990円は23,760円、2,200円は52,800円です。「マンションだから1,000円くらい安くなるはず」という感覚で見積もると、ブランドによっては1,000円以上ずれます。

32ブランドのうち約半数の16ブランドは、差額がちょうど1,100円です

差額の分布を見ると、32ブランド中16ブランドが1,100円ちょうどで、これが事実上の相場です。この16ブランド同士であれば、戸建てで比べてもマンションで比べても相対的な位置関係は変わりません。判断がずれるのは、残る16ブランドとの比較においてです。差額が相場より小さいのは990円のタイガースネット光だけで、マンションでは相対的に不利になります。相場より大きいic-net光(2,200円)やソフトバンク光(1,540円)は相対的に有利になります。

差額に幅があるため、戸建ての料金順位はマンションではそのまま通用しません

差額が一律でない以上、戸建てのランキングで上位だったブランドがマンションでも上位とは限りません。実際に順位を並べ直すと、次のように入れ替わります(1Gbps、全32ブランド中の順位・同額は同順位、2026年10月時点)。

ブランド戸建ての順位・月額料金マンションの順位・月額料金
ic-net光30位・6,028円8位・3,828円
ahamo光7位・4,950円3位・3,630円
カブアンド光19位・5,610円14位・4,180円
ソフトバンク光32位・6,270円29位・4,730円
GMOとくとくBB光4位・4,818円6位・3,773円
タイガースネット光7位・4,950円10位・3,960円
So-net光(Mプラン)28位・5,995円31位・4,895円

最も大きく動くのはic-net光です。戸建てでは32ブランド中30位と下位ですが、マンションでは8位まで上がります。ahamo光も7位から3位へと順位を上げます。逆にタイガースネット光は7位から10位へ、GMOとくとくBB光は4位から6位へ下がります。マンションにお住まいの方が戸建て向けのランキングを参考にすると、この入れ替わりの分だけ判断がずれます。当サイトの1Gbps料金比較は戸建てとマンションをタブで切り替えられますので、必ずマンションの表で確認してください。

スマホのセット割の損得も、マンションでは戸建てと結論が変わることがあります

セット割で得をするかは「割引額×対象回線数」が「1位ブランドとの月額差」を上回るかで決まります。マンションでは1位との差が縮むブランドがあるため、同じ割引でも結論が変わります。たとえばドコモ光をeximo等(割引1,100円)の1回線で使う場合、戸建てでは1位のandline光SEより月20円高くなりますが、マンションでは月200円安くなります(2026年10月1日時点・税込。ドコモ光はセット割に追加費用がかからない例です)。

この試算は、セット割の割引額が戸建てとマンションで同じという前提で計算しています。マンションでの適用条件と割引額は各社の公式サイトで確認してください。

戸建て・マンション別、回線数別の試算はセット割は本当にお得かにまとめています。

同じ月額料金でも、建物内の配線方式によって実際の速度は10倍以上変わります

料金の話はここまでです。マンションでは、料金と同じかそれ以上に、建物内の配線方式が結果を左右します。

配線方式速度の上限特徴
光配線方式最大1〜10Gbps各戸まで光ファイバーが直接届いており、戸建てとほぼ同条件で通信できる
LAN配線方式最大100Mbps建物内はLANケーブルで配線する
VDSL方式最大100Mbps建物内は既存の電話線(メタル配線)を利用するため、速度が大きく制限される

出典: NTT東日本「フレッツ 光ネクスト マンション・ハイスピードタイプ/マンションタイプ 提供条件」、NTT西日本「フレッツ 光ネクストのスペックの違い」(2026年10月確認)。VDSL方式・LAN配線方式は100BASE-TXでの提供です。光配線方式の最大10Gbpsはフレッツ 光クロスの場合です。最大通信速度は技術規格上の最大値で、実際の速度を保証するものではありません。

つまり同じISP・同じ月額料金のマンションタイプでも、配線方式が光配線方式かVDSL方式かで、実際に出る速度が10倍以上変わることがあります。ブランド間の月額料金の差が数百円であるのに対し、配線方式による速度差は10倍です。どのブランドを選ぶかを悩む前に、自分の建物の配線方式を確認する方が、体感の満足度に直結します。

光配線方式の設備がある建物では、2026年1月31日にVDSL方式・LAN配線方式の提供が終了しました

NTT東日本・西日本は、光配線方式の設備がすでに併設されている建物について、2026年1月31日をもってVDSL方式・LAN配線方式の提供を終了し、光配線方式への切り替えを進めてきました(出典: NTT東日本公式発表)。対象はあくまで光配線方式の設備が既にある建物に限られ、光配線方式の設備自体がない建物では、引き続きVDSL方式・LAN配線方式が使われています。「2026年に終了したのだから自分の建物も光配線方式になっているはず」とは限りません。

10Gbpsを検討する場合は、光配線方式であることが前提になります

VDSL方式やLAN配線方式の建物では、10Gbpsプランを契約しても速度を活かせません。マンションで10Gbpsを検討する場合の建物単位の判定手順は、10Gbpsの提供エリア確認方法で解説しています。

そもそも、その建物でマンションタイプを契約できるとは限りません

当サイトの比較表に掲載しているマンションタイプの月額料金は、その建物で契約できる場合の金額です。実際には、建物に導入されている設備によって契約の可否や実際に出る速度が変わります。比較表で最安のブランドを見つけても、その建物では申し込めないという事態は起こり得ます。金額を比べるより先に、契約できるかどうかを確かめてください。

配線方式と契約可否は、次の方法で確認できます。

  • NTT東日本のエリア検索:NTT東日本エリアでは、検索結果の表示で配線方式の目安が分かります。「フレッツ 光クロス」または「フレッツ 光ネクスト マンション・ギガラインタイプ」と表示されれば光配線方式の設備がある建物、「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ」と表示されればVDSL/LAN配線方式の設備だけがある建物です(出典: NTT東日本。判別は目安で、提供を確約するものではありません)。
  • ISPのエリア確認フォーム:多くのISPの公式サイトでは、住所を入力するエリア確認・申込みフォームで配線方式が表示されます。郵便番号で止めず、建物名と部屋番号まで入力してください。
  • 建物の管理会社・オーナー:その建物にどの設備が導入されているかを最も正確に把握しています。
  • 現在契約中のISP:すでにインターネットを利用している場合は、契約中のISPに問い合わせるのが確実です。

マンションで契約する前に確認したいのは、次の4点です

ここまでの内容を、申し込み前の手順に落とし込みます。

  1. その建物でマンションタイプを契約できるか。契約できなければ、比較表の金額は当てはまりません。まずエリア確認フォームで判定してください。
  2. 建物内の配線方式。光配線方式かVDSL方式かで、実際に出る速度が10倍以上変わります。
  3. 月額料金に基本料金以外の費用が含まれているか。事実上必須の機器レンタル料などがかかるブランドがあります。当サイトの月額料金の定義は月額料金とは何か・計算方法で解説しています。
  4. 工事費と解約金。工事費が「実質無料」でも、途中解約すると残債が一括請求される場合があります(光コラボの解約金・契約期間一覧を参照してください)。

この4点を確認したうえで、1Gbps料金比較のマンションタブで候補を絞り込むのが、遠回りのようでいて最短の進め方です。契約前の確認事項全般は光コラボ契約前に確認すべき4つのポイントにまとめています。

戸建てとマンションの料金差についてよくある質問

マンションタイプの方が安いぶん、速度も遅いのですか

料金の差は、建物内の設備を複数世帯で共有できることによるコストの差であって、速度の差ではありません。各戸まで光ファイバーが届く光配線方式であれば、戸建てとほぼ同条件で通信できます。速度の上限を決めるのは料金ではなく配線方式です。

戸建てとの差額が大きいブランドを選べば得ですか

いいえ。差額は「そのブランドの戸建てがいくらか」に左右される数字であり、実際に支払うのはマンションの月額料金です。比較すべきはマンション同士の金額です。たとえばic-net光は差額2,200円と最も大きいブランドですが、マンションの月額料金3,828円は最安のandline光SE(3,500円)より328円高くなります。

同じ建物の住民が増えると遅くなりますか

マンションタイプは建物内の設備を複数世帯で分け合う仕組みですが、住民数が速度にどの程度影響するかは、当サイトでは確認できていません。速度を左右する要素のうち当サイトが判断材料として掲載しているのは、各社が採用するVNE事業者です。

まとめ

マンションタイプが安いのは、建物内の設備を複数世帯で分け合えるからです。当サイト掲載の32ブランドすべてでマンションの方が安く、差額は月990円から2,200円です。差額が一律でないため、戸建てのランキングはマンションでは通用しません(ic-net光は戸建て30位→マンション8位、GMOとくとくBB光は4位→6位)。

料金以上に体感を左右するのは建物内の配線方式です。先に建物の条件(契約できるか・配線方式は何か)を確かめ、そのうえでマンションタイプの料金表で候補を絞ってください。

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